2011年12月20日火曜日

オススメポイントは多様性——『アニメ・コミック・ライトノベル・ゲームのデザイナー集』

『アニメ・コミック・ライトノベル・ゲームのデザイナー集』を、コミックナタリーでご紹介いただきました。


ナルティス祖父江スズヒト…装丁好き必見デザイナー集

より多くの方に本を知っていただく機会をいただけて、大変嬉しく思います。

さて。この記事についての言及をTwitterを見ていると、祖父江さんのデザインが好きだと言う方がたくさんいて、(わかっていたことですが)その影響力の大きさがガンガン伝わってきました。

で。内容を見てもらえばわかりますが、祖父江さん(の事務所)のページは、実は2Pしかありません。作品数でいえば、別の本を買ったほうがもっと多くのデザインを見ることができるでしょうし、画像も大きいし、インタビューなどもあるかもしれません。

担当がこんなことを書くのもなんですが、祖父江さんだけを目当てに買うとガッカリされると思います。4,000円近い本ですし、とても2Pのために買える本ではありません(250人/社掲載と書いてあるので、それだけではないと感じていただいたのだと思いますが)。

それでも! 祖父江さんの作品を見てコミックなどの装丁(デザイン)に興味を持たれたのなら、ぜひ一度手に取ってもらいたいです。
そして、祖父江さんやお目当てのデザイナーさんのページだけではなくて、他の方のページも一度目を通してみてください。
アニメ・コミック・ライトノベル・ゲームというある意味狭い分野のなかで、日本がどれだけの多様性を育んできたか、その一端がわかるかと思います。

多様性こそおもしろさ


今回の本では、できるだけ多くのジャンルの作品や、デザイナーさんに掲載をお願いしました。

最初に目がいくのは、憧れているデザイナーさんやお気に入りのデザイナーさん、普段読んでいるジャンルの作品だと思います。
同じジャンルのなかでも、デザイナーさんによってテイストは異なりますし、作家さんの絵柄が違っても、同じデザイナーさんで共通点が見えてくるものもあり、非常に興味深いものがありますよね。そういったポイントを探すのも、この本の面白さです。

それらを見たら、つぎはぜひ、普段見ていないジャンルも見てほしいのです。
当然デザインの好みはあるかと思いますが、読者層によって求められるデザインがどれだけ異なるのかがわかって、とてもおもしろいですよ。

ひょっとしたら「萌え」に特化したほうがウケたのかもしれませんが、この本はとにかく色々なジャンルの、より多くのデザイナーさんを載せようというコンセプトで制作しました。
少年/少女/青年/女性向け、BL、成年向けまで掲載しています。

成年向(18禁)は色々な方から驚かれたのですが、これを外してはこの分野のおもしろさは出ないと思い、掲載しました。エロコンテンツにおける「女の子の魅力を出したい」「読者の関心を引きたい」というエネルギーの力強さは、凄まじいものがあります。
不思議な汁がかかった肌色ばっかりのグラフィックが苦手の方も、コッソリ見ていただきたいです。

これからが注目!? のデザイナーさんも掲載


また、今回はベテランだけでなく、新しい事務所やフリーになりたての方、この分野(アニメ・コミック・ライトノベル・ゲーム)では実績が少ない方も掲載しました。少ない方ですと、1作品から掲載しています。これも、新しい方がこの業界にもっと入ってこれるようにするため。

実をいえば、この本であつかった分野ばかりを手掛けているデザイナーさんこそ極わずかです。たいていは、別の分野のデザインも手掛けています。
その比重は様々ですが、色々なデザインを見る機会ができればと思い、あえて作品数の少ない方にも掲載をお願いしました。
「俺が育てた!!」と言いたい、青田買い好きの編集者にもオススメです。
(ほかにもお仕事の経験はあるので、「この分野では」というカッコつきですがー)

約250人/社の掲載者(社)リスト


掲載者(社)は、版元の紹介ページ「目次」タブに記載されています。
(Amazonでは文字数制限があって、全部記載できませんでした)

とても見応えのあるラインナップになっていますので、ぜひ購入して、隅々までご覧いただければと思います。

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